作品 61〜作品 80


 

『星占いの夜空へ』作品61


科学信仰が市民権を得てすでに久しく、すでに衰退しても不思議ではないにもかかわらず、その勢力が一向に衰える気配のない「星占い」。原点は? 根拠は? 12星座性格占いへの疑問、ホロスコープの見方って? 当たった実例は? これまで取り上げて来たこのテーマの要素をふんだんに盛り込み、信じる派、信じない派、双方に具体的なアプーローチ。ゆっくりと、しかし、確実に、星々、宇宙との接し方が変わって行く人類。もしかしたらそこに、「星占い」とのあらたな関係が芽生え始めているのかもしれない・・・
楽しむだけ楽しみ、なぜか最後は胸に迫る不思議な一品です。


【音楽・作画(挿入有り)・脚本・演出】 ◇夏の星座紹介+テーマ部
高崎市少年科学館(No.77)


『星屑の記憶 〜カール・セーガン博士の想い〜』作品62


「そのニュースに触れたとき、ある人のことを思い出しました。この年のはじめに伝えられた、小さな、でも大切なニュース・・・もしかすると、宇宙は生命に満ちあふれているかもしれない・・・」
まだ小さなころ、星空を見上げ、宇宙のことを考え、ドキドキ、ワクワクしていたセーガン博士。博士はそのとき芽生えた想いを大切に育み、やがて天文学者になりました。惑星や衛星はどんなところなんだろう。宇宙人はいるのかな? 人類の未来はどうなるのだろう・・・セーガン博士が見つめた「夢」の数々は、21世紀になってもなお、わたしたちを誘い続けてやみません。
1996年の終わり、伝えられた訃報で急遽番組内容を変更し、追悼作品を制作して以来、最も重要な課題の一つになっているセーガン博士のメッセージ。その第三章です。


【企画・音楽・作画・脚本・演出】 ◇テーマ部のみ
ベネッセ・スター・ドーム(No.78)
日立シビックセンター天球劇場(No.90)



『サヌカイトの星空』作品63


「むかしの子どもたちは、風や石とだって話しをしたもんさね・・・」
音の無い宇宙を旅していた隕石と、美しい響きの石サヌカイト(当地香川県で昔から「カンカン石」と呼ばれ親しまれてきた石です)。大人になりたくないドングリと、森を闊歩する空き缶。無邪気な大人と現実を生きる子どもたち・・・さまざまなキャラクターが織り成すオリジナル童話を制作し、プラネタリウム作品としてドーム空間いっぱいに展開。「さぬきこどもの国」そのものを舞台に、実際に演奏されるサヌカイトの響きや、「あやとりぼし」の謎、家族で楽しむ星空と星座、年老いた者から子どもたちへ手渡される「想い」のバトンなど、いくつものポイント、テーマを包み、世代を越えて誕生した貴重な作品です。透明感のある素朴な味わいに、たいへん多くの共感の声をいただきました。


【企画・音楽・作画・脚本・演出】 
◇テーマ部のみ/惑星投映機によるオリジナル星座の紹介あり
さぬきこどもの国(No.79)


『冬の星空散歩』作品64


「セレーネ 月への想い(作品52)」同時投影用のソフトとして制作。本編後の投影であるため、肩のこらない雰囲気を大切にし、アルテミス神話、こいぬ座神話、美しい天体写真などを織り交ぜながら、のんびりと星空を散歩します。

【音楽・脚本・演出】 ◇星座紹介のみ/15分
さいたま市宇宙劇場(No.81)



『クリスマスメモリー 2001』作品65


クリスマスメモリー5周年を迎え、これまでの歩みを振り返りつつ、落ち着いた雰囲気で構成。ア・カペラに包まれて見上げる星空や、ルイ・アームストロングの心温まるエピソードに触れる好評「もみの木」物語、聖夜に輝く木星・土星に触れながら、穏やかなひとときを演出します。

【企画・音楽・作画・脚本(一部挿入物語有り)・演出】
ベネッセ・スター・ドーム(No.82)



 

『四季の星空散歩』作品66


長期にわたり春・夏・秋・冬の星空を紹介してきた作品の新バージョン。映像、音声をリニューアルし、より表情豊かなひとときを演出しました。

【企画・音楽・脚本・演出】 ◇星座紹介のみ/15分
ラフォーレ琵琶湖スターライトホール(No.82)



『夜空の道しるべ −春の星と南十字星−』作品67


星に名前を与えていた、遥かな昔・・・
近づきながらも、なぜか星空が遠いように思えてしまう現代・・・
番組は、星空を見上げること、そこに生まれる星と人の結びつきをテーマに、とても純粋なプラネタリウムの世界を構築していきます。
挿入されているマゼランの物語では、サラウンドによる海上の音響の中、実際に航路をたどりながら、南半球の星空を眺め、しばしゆったりと包まれます。偉業に隠されたマゼランの喜びと哀しみが胸に染みます。映像全盛の時代のなか、装飾を避け、素朴に星の光と向かい合った孤高の一作。


【音楽・映像・脚本・演出】 ◇春の星座紹介+テーマ部
つくばエキスポセンター(No.83)


『UNIVERSE・・・「今宵の星空案内と宇宙のお話」』作品68

「宇宙ってなんだろう・・・」
近くの公園から友だちの家、隣りの町へと、子どもが少しずつ自分の世界を広げて行くように、一歩一歩、世界を広げて来た人類。しかし宇宙は、近づいていながら、知れば知るほどあまりに果てしなく、なかなか実感としてイメージすることができません。様々な銀河を眺め、自分からどれぐらい離れているかを想像し、過ぎ行く時間を受け止める・・・
あらゆる情報にあふれ、少々疲れ気味の現代だからこそ、星空を眺め、宇宙を想像することで、日常では味わうことのできないひととときの安らぎを得たい・・・そんな素朴な感覚を呼び覚ますために作られた作品です。

【音楽・映像・脚本・演出】 ◇テーマ部のみ/23分
サンシャインプラネタリウム(No.84)


『タイムトラベル 時空を超えて』作品69

「時間」というものはとても不思議です。1秒ってどれくらいだろう、と、そんなことを考えているうちにもうどこかへ消え、二度と取り戻すことはできない・・・例えば宝くじの当選番号や、恋の行方、後悔している過去をやり直したり、未来を知った上で今を生きるこができたらどんなに素晴らしいでしょう。そんな憧れから生まれた発想が「タイムトラベル」時間旅行です。作品ではクイズや疑似体験(?)をお楽しみいただきながら、本当に「過去」や「未来」へ旅をすることができるのか、タイムトラベルの意味を、様々な方法で探って行きます。南の空の憧れ「南十字星」や、星の固有運動、宇宙の大きな時間に触れながら、プラネタリウムならではの「タイムトラベル空間」を存分にお楽しみいただきます。
【企画・音楽・映像・脚本・演出】 ◇春の星座紹介+テーマ部/43分
高崎市少年科学館(No.85)

 


『星と蛍の物語』作品70

福岡県宗像に江戸時代から伝わる伝記を「プラネタリウム創作童話」として再構成し、新たな光を当てた意欲的な作品。
その親孝行ぶりが今でも語り継がれる武丸の正助さん。働き者で、周囲の人はもちろん、動物や虫、草花にまで優しい人。それは、馬を使って荷物を運んだ時など、帰りは馬が楽になるように鞍を自分がかついで帰るほど。ある夏、正助さんはとても辛い難問に苦しむことになりました。正助さんはその問題に立ち向かうため、蛍と共に「宇宙の樹」を目指して旅立ちます。様々な出会い、星空問答などを通じて、殺伐としたこの時世に忘れかけている、人や自然に対する優しさを描きます。


【企画・音楽・映像・脚本・演出】 ◇テーマ部のみ/26分
宗像ユリックス プラネタリウム(No.86)


『ぼくの中の宇宙人 ETとUFOの真実』作品71

プラネタリウム番組としてはタブー視されている「UFO」と「宇宙人(地球にやって来て目撃されている存在としての宇宙人です)」を正面から取り上げる一見キワモノ企画。しかしその内容は、お客様の率直なイメージ、素朴な興味を基本的に尊重し、その上で科学的なアプローチを試みることにより、より満足の度合いを高めることを目的とした、極めて真面目な精神の作品です。娯楽や恐怖の対象として描かれてきたUFO、宇宙人像もありのまま(声は当然のごとく矢島正明!)に受け止め、様々な証拠や推測と向き合いながら、同時に、現実の科学的考察、最新の地球外生命に関する情報、研究の成果をしっかりとご紹介。宇宙的視野を持った思考がいかにエキサイティングで感慨深いものであるかを表情豊かに描きます。
【企画・音楽・映像・脚本・演出】 ◇夏の星座紹介+テーマ部
高崎市少年科学館(No.87)


『宇宙の色』作品72

クレヨンで星空を描いてみるとします。
背景の空は、やはり黒でしょうか。では星は何色で描くでしょう? 例えば・・・黄色い星を見た記憶、あるでしょうか。
見えていたつもり、知っていたつもりでも、あらためて気付く発見や出会いは、新鮮で、素朴に心を動かされます。逆に、見えていないものとの出会いはどうでしょう。人間が見ることのできる世界には限りがあります。黒く見える宇宙の彼方に、色彩豊かに輝く天体があることは、知ってはいても、なかなか実感は沸きません。もし、そうした目に見えない存在を感じることができたとしたら、世界はどれだけ素敵に彩られることでしょう・・・
サンシャインプラネタリウムのスタッフの想い・・・すっかり星が見えにくくなった街中で、見えなくてもそこに星があり、宇宙があることを伝えたい・・・番組はその意志を、サンシャインプラネタリウムの伝統でもあるストーリー形式の中で、プラネタリウムの機能を存分に活かしながら表現していきます。満天の星々と名曲「虹の彼方へ」に包まれながら、『宇宙の色』に染まる穏やかなひとときです。

【企画・音楽・映像・脚本・演出】 ◇テーマ部の中に夏の星座紹介を挿入
サンシャインプラネタリウム(No.88)


『それでも地球は動いている・・・』作品73

地球は動いています。この当たり前のことを、私たちはなかなか実感することができません。1日に1回転、昼と夜を生みだす「自転」。1年で1回転、四季の変化を生みだす「公転」。そして2万5千年以上かけて1回転する「歳差」。この番組ではそうした地球の動きを、プラネタリウムならではの星空の動きで再現し、ドーム空間の中で実際に地球の動きを体験する試みを行ないます。そうした珍しい感覚を楽しむ一方で、地動説を主張し証明しようとしたガリレオ・ガリレイの劇的な生涯や、初めて地球を「外」から見たガガリーンの視線を振り返りながら、「地球」の様子をとらえようと挑戦し続けてきた人類の姿に想いを馳せます。


【音楽・映像・脚本・演出】 ◇秋の星座紹介+テーマ部
つくばエキスポセンター(No.89)


『 クリスマスメモリー(日立シビックセンター天球劇場版)』作品74

「ヒタチスターライトイルミネーション2002」とクリスマスのイメージをユニゾンさせるように企画・上映されたこの作品は、これまでのクリスマス番組の経験を活かし、華やかながらも温もりのある展開で大好評を得ました。
【企画・映像・脚本・演出】 ◇テーマ部のみ
日立シビックセンター天球劇場(No.91)


『まぼろしの星空』作品75

星座の中には、かつては存在したのに、現在では星座として扱われなかったり、忘れられてしまった「幻の星座」があります。ハーシェルのぼうえんきょう座。ねこ座。ポニアトフスキーのおうし座。アンティノウス座。フレデリックのえいよ座。きたばい座。ゆりのはな座。おうこつ座。けいききゅう座・・・長い時間、空を眺め、星図を凝視し、微かな輝きの中から生み出された星座たち。そこにはどのようなエピソードが隠されているのでしょうか・・・
幻の星座の一つ「つぐみ座」をモチーフとした創作童話「つぐみの流れ星」を挿入しつつ、一人一人が生まれた日、そのときの星空を振り返り、「なぜ人が星空に慰められるのか」、幻の星座たちに包まれながら思いを巡らせます。

【企画・音楽・映像・脚本・演出】 ◇冬の星座紹介+テーマ部
高崎市少年科学館(No.92)


『星空飛行』作品76

星空を見上げながら考えたこと、ありませんか?
「そこへ行ってみたい・・・」
星空は宇宙そのもの。昔は夢でしかありませんでしたが、今は現実に宇宙へ行ける時代になりました。宇宙飛行士になれる時代・・・まずは宇宙飛行士になるための簡単な情報収集からスタート!
楽しいクイズで「宇宙での生活」や「無重力」、「宇宙飛行士になるための条件」に触れて行くうちに、目の前に大きな可能性が広がっていることがわかってきます。それはただの憧れではなく、手を伸ばせば届きそうな、はっきりとした「夢」・・・
宇宙へ向けた新たな大航海時代を向かえた今、夢を手にし、それを実現することは、決してただの憧れではありません。さあ、船出しましょう。私たちの星空飛行は、もう、すぐ目の前です!


【企画・音楽・映像・脚本・演出】 ◇春・夏・秋・冬の星座紹介+テーマ部
ラフォーレ琵琶湖スターライトホール(No.93)

 


『星に願いを・・・』作品77

なぜ人は「星」に願いごとをするのでしょう。
そこには長い時間をかけて築かれた、星と人の素朴なつながりがあります。
かつて「流れ星」を不思議に思い、心から願いを捧げたころがありました。
星空に星座を想像し、ギリシャ神話を描いたころがありました。
現在、科学は「人」が星空、宇宙から生まれたことを確認しようとしています。
過去から現在、未来へ向けた、あらたな星空との結びつき、そして願い・・・
番組は、唱歌「星の界」や名曲「星に願いを」の流れるなか、美しい童話や仮想空間「プラネタリウム」でしか味わうことのできない数々の体験を通しながら、遥かな星空世界へとご案内します。
(ライブラリー要素の再構成による制作依頼を受け、その制作中にサンシャインプラネタリウムの閉館が決定。急遽、閉館に向けてのニュアンスを織り込み、手探りの状態で完成させました。初めてオート番組をサンシャインプラネタリウムで見てから25年・・・一歩一歩、振り返りつつ進めた切ない作業でした)

【企画・音楽・映像・脚本・演出】 ◇夏の星座紹介+テーマ部
サンシャインプラネタリウム(No.94)


『透明な風 みやざわけんじのしつもん』作品78

ベネッセ・スター・ドームの新しい映像システム「ナチュラリウム」番組として、初めて担当した作品(プラネタリウム作品ではありません)。
かねてよりの強いリクエストもあり、宮沢賢治をテーマに制作。
宮沢賢治の死後、1篇だけ他の原稿とは別の押入れから発見された未完の童話「学者アラムハラドの見た着物」。賢治がこの作品に込めた「人」としての魂の救済を底辺に据え、小さな花の視点から悠久の世界を見つめた童話「おきなぐさ」や、賢治が残した言葉、詩を絡め、幻想と現実のはざまに生まれる世界を、ナチュラリウムによる映像でドーム空間一杯に創造します。
賢治が「自己犠牲」だけではなく、同時に見つめようとしていた別の何か・・・
作品は、現代が直面し、そこから響く軋みを意識しながら、賢治が探し、追い、求め続けた指針と、癒された世界の探求を目指します。
(世代を問わず非常に多くのお客様から高い評価と激励をいただき、あらためて宮沢賢治という存在に深く敬服しています。たとえどのような形式の表現であれ、常に語りかけること、伝え続けることの「意義」を、真摯に受け止める機会となりました)

【企画・音楽・映像・脚本・演出】 
◇ナチュラリム作品(プラネタリウムではないので「星」は出ない作品となっています)/19分
ベネッセ・スター・ドーム(No.95)
富士川楽座 バーチャルシアターわいわい劇場(No.99)


 

『海に眠る鐘 〜むなかた星物語〜』作品79

地域に眠る民話や伝説(「火避けのお地蔵さま」「鐘崎の沈鐘」「蓑生浦の空蝉」)をもとに創作童話を書き下ろし、プラネタリウム番組として構成したオリジナル作品。「宗像ユリックス プラネタリウム」スタッフの皆さんの熱意あるバックアップを糧に、そこにあり、親しまれてきた風景、動植物、語り伝えられた来た様々なイメージを大切にしながら、質にこだわった映像と音声で劇的な世界を描き上げました。物語の重要なポイントとして、夏に最接近で話題となる「火星」もしっかりと織り込み、地域との密接な関係を築くオート作品として、新たな可能性を広げた作品です。

【企画・音楽・映像・脚本・演出】 ◇テーマ部のみ/28分
宗像ユリックス プラネタリウム(No.96)


『遠い光に地球の起源を探す』作品80

CGの発展に伴なって、映画、アニメ、TVゲームなど、あらゆる分野で「宇宙」の映像が頻繁に流れるようになった昨今、逆に、現実の星空と接する機会は減り、星や宇宙の現実感が希薄になってきた印象があります。星はただの光の点ではなく、同じ世界、同じ宇宙に存在する「天体」であることを正面から見つめ、実感を持った星との接点、その意味を伝えたいと願い、作品を企画しました。星の光と距離について様々なバリエーションでクイズを楽しんだり、宇宙に流れる壮大な時間軸をさかのぼってみたり、同じように宇宙を見ているかもしれない地球外生命に思いを馳せてみたり・・・ 作品は現実に前進している「オリジン計画」にも触れながら、星空、宇宙への視線を様々な角度から描いていきます。プラネタリウムの機能とマルチ映像の表現を融合し、テレビ画面やパソコンのディスプレーの中では味わえない、臨場感を大切にした構成、展開への試み・・・一つ一つの星の光を自分自身の過去とシンクロさせた時に芽生える感覚・・・それは意識の中の何かを揺さぶるようです。

【企画・音楽・映像・脚本・演出】 ◇夏の星座紹介+テーマ部
つくばエキスポセンター(No.97)

 

 

HOME 作品リストTOP

No.1〜20  No.21〜40  No.41〜60  No.61〜80  No.81〜100  No.101〜120  No.121〜


Copyright(C)TAJIMA HIDEKI OFFICE LTD.,All Rights Reserved